大腸カメラ検査|内科・消化器内科はしむらクリニック|高槻市富田丘にある内科・消化器内科

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大腸カメラ検査

大腸カメラ検査|内科・消化器内科はしむらクリニック|高槻市富田丘にある内科・消化器内科

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)とは?

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)とは?

下部消化管内視鏡とは、一般的に大腸カメラや大腸内視鏡検査と呼ばれている検査のことで、その名の通り内視鏡(カメラ)を肛門(お尻)から挿入し、大腸の内腔を観察します。具体的には肛門から挿入し、小腸とのつなぎめである回盲弁まで挿入し、全大腸(直腸~盲腸)、一部の小腸(回腸末端)までを観察します。大腸カメラで最も大事なことは大腸癌や大腸ポリープを早期発見することですが、他にも炎症性腸疾患や大腸炎、痔など、ほぼ全ての大腸疾患を発見することが可能です。
大腸癌に関しては、定期的に大腸カメラを受けていただくことで、大腸癌での死亡率を70%以上低下させられると言われています。というのも、大腸癌は他の癌と違って小さなポリープがどんどん大きくなるにつれて癌化してくるものがほとんどです。そのため、良性のポリープのうちに切除することで大腸癌を防ぎ、小さな癌であれば身体に負担なく内視鏡治療で完治することができます。大腸癌の死亡数の順位は男性で3位、女性で1位です(国立がん研究センター2020)。食の欧米化のため、今後も大腸癌は増加していくと考えられますが、しっかり検査をすることで恐れる必要はなくなります。
当院では、定期的な検査をお勧めすることで、地域の方々の大腸疾患の早期発見と治療に貢献したいと考えています。日頃から便や腸などに不安がある方は、お気軽にご相談ください。

当院の大腸カメラの特長

鎮静剤炭酸ガス軟らかいスコープ内視鏡専門医の挿入

=苦痛の軽減

拡大スコープ+内視鏡専門医・消化器病専門医の観察

=見落としの少ない検査

 

当院では、鎮静剤を使用した検査に対応しており、眠った状態で検査を受けていただくことができます。大腸カメラ検査では腸の中にガスを入れるためお腹の張りや吐き気などが苦しく検査に抵抗がある方も多いですが、鎮静剤を使用することでそのような症状が緩和できます(後述)
当院では体内に吸収の早い炭酸ガスを使用しており、検査による腹部の張りを軽減できます(後述)
他にも、当院では富士フイルム社製の内視鏡を採用しております。富士フイルム社製のスコープは、オリンパス社製のスコープと比べて柔らかい特徴があります。そのため、挿入時に大腸の曲がり角も優しく挿入することができ、疼痛の軽減が期待できます。また、当院のスコープにはBLI(Blue Laser Imaging)・拡大ズーム機能がついており、ポリープ表面の血管や構造を細かく観察することができます。表面の血管や構造を観察することで、切除が必要なポリープかどうかを見極めることができます。

前処置の工夫

大腸の中には普段は便が貯留しているため、内視鏡検査前には腸管洗浄液(下剤)によって大腸内をきれいにする必要があります。この下剤による前処置が、大腸内視鏡が大変といわれる要因の一つにもなっています。当院では少しでも楽な環境、楽な方法で前処置を行っていただけるように工夫をしています。
一般的に腸管洗浄は、検査当日に2リットルもの下剤を服用していただく必要がありますが、当院では、半分程度で高い洗浄効果が得られる新しい下剤(モビプレップ)を採用しております。その分、飲む量に対する負担を軽減できます。
下剤を飲むことが困難な方には、ブラウン変法というモビプレップを服用しない方法も使用して検査を受けていただけます。ブラウン変法では、検査前日は昼から絶食していただき、眠る前に通常の下剤を内服していただきます。検査当日モビプレップを服用せず、検査前に浣腸を行い、そのまま検査を行います。ブラウン変法のデメリットとしては、洗浄力が弱く残便が多くなるため小さな病変が見えなくなったり、検査時間が長くなることがあります。当院では、ジェット水流による内視鏡からの送水で、大腸内を洗いながら観察し、極力見落としを少なくできるよう工夫しております。

眠った状態での検査

当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使用することで眠ったまま検査を受けることも可能です。大腸カメラでは挿入時に疼痛を感じられたり、空気を入れるためお腹の張りや吐き気などで苦しんでしまう方もいらっしゃいます。しかし、鎮静剤を使用することで、そのような症状を緩和することができます。また、鎮静剤の効き具合は多少の個人差がありますが、眠るまでいかなくとも、筋肉が弛緩してリラックスできるというメリットもあります。
検査終了後は、鎮静剤の効果が切れるまでしばらくリクライニングチェアで休憩していただくため、安心して帰宅することができます。(鎮静剤を使用した場合、自動車、バイク、自転車などの運転はできませんので来院方法にはご注意ください)。

鎮静剤が強く推奨される方

  • 大腸カメラを初めて受ける方
  • 大腸カメラに不安や恐怖心を強く持たれている方
  • 以前受けた大腸カメラで、強い痛みや苦痛を経験された方
  • 腹部の手術をされたことがある方(腸が癒着している可能性があり、強い痛みを生じることがあります)

炭酸ガスを用いた苦痛の少ない内視鏡

大腸カメラでは、病変の見落としがないように空気を入れて内腔を広げて観察します。その際の空気が中々排泄されず、お腹の張り感や痛み、吐き気などの原因になることがあります。当院では、このような検査後のお腹の張りによる苦痛を軽減するため、空気に比べて腸管内で速やかに吸収される(空気の200倍以上)炭酸ガスを用いて検査を行います。これにより検査後の苦痛を大幅に軽減することが可能となります。
※炭酸ガスは体内に吸収されても身体に害を及ぼすものではありません。

軸保持短縮法による疼痛の少ない挿入方法

大腸カメラの挿入法にはS状結腸でループを作成して曲がり角を越えて挿入するループ形成法と、腸のヒダを手繰り寄せながらループを形成しないように挿入する軸保持短縮法があります。軸保持短縮法はループ形成法に比べ、圧倒的に疼痛が少なく挿入できます。ただ、術後の方や便秘がひどい方、腸が長い方などは軸保持短縮法が困難な場合も多く、習得にも相当例の大腸カメラ経験が必要となります。熟練した内視鏡医でも軸保持短縮法で挿入できる方は6割程度と言われます。当院ではまず軸保持短縮法での挿入を試み、極力苦痛の少ない内視鏡検査をできるよう心がけております。

感染症に十分配慮した安心できる内視鏡検査

当院の内視鏡検査で使用する処置具は内視鏡本体以外はすべて使い捨ての器具を使用しております。また、内視鏡本体も検査ごとに1回1回洗浄・消毒を徹底しておりますので、安心して検査を受けていただけます。

大腸カメラは
このような方にお勧めです

  • 健康診断などで便潜血反応が陽性だった方
  • 血便がある(痔によるものと思っていても一度確認しておくことをお勧めします)
  • お腹が張ったり腹痛がよくある
  • 下痢や便秘がひどい方
  • 過去に大腸ポリープがあった方
  • 血縁者に大腸癌になった人がいる方
  • 40歳を過ぎて一度も大腸カメラをしたことない方

大腸カメラでわかる
代表的な疾患

  • 大腸ポリープ
  • 大腸癌
  • 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
  • 大腸憩室症
  • 粘膜下腫瘍
  • 虚血性大腸炎
  • 痔核
  • 感染性腸炎、急性虫垂炎

大腸カメラの流れ

1

検査予約

大腸カメラをご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察後に予約・流れの説明をいたします。また、貧血などがないかの確認のため、体調の確認のため、事前に血液検査などを行うも行います。

2

検査前日

検査前日の昼からは検査食に準ずる柔らかい食事を摂取していただきます。
夕食は21時までに済ませてください。その後は検査まで絶食です。
水、お茶、スポーツドリンクは検査1時間前まで摂取可能です。

3

検査当日

常用されているお薬は検査予約時の指示通りに服用してください。
ご自宅で腸管洗浄剤モビプレップ1,000ccとお茶500ccを飲み検査の前処置を行います。

4

検査

検査着に着替え、ストレッチャーに横になっていただきます。
鎮静剤を注射し、リラックスした状態で検査を受けていただきます。
※検査時間:1530分程度

5

検査後

検査終了後はベッド又はリクライニングチェアで休憩していただき、その後、医師より検査結果について説明があります(鎮静剤を使用しない場合、休憩は必要ありません)。
鎮静剤を使用した場合、終日車・自転車の運転はできませんのでご注意ください。

大腸カメラの費用

保険診療

1割負担 3割負担
大腸カメラ 2,500~10,000円程度 8,000~30,000円程度

(税込)

※術前検査の有無、麻酔の有無、ポリープ切除の有無、生検(組織をつまんで細胞1個1個を病理的に判断する検査)の有無で値段は変動します。
 保険診療のためどこの医療機関を受けても同様の費用となります。
 但し、使用する薬剤によって一部費用は変動します。

大腸カメラ前後の
注意事項

  • 検査前日は、体調を整えるため早めの就寝を心がけてください。

  • 当日37.5℃以上の方は、感染症予防のため検査ができなくなります。
  • 鎮静剤を使用された方は、検査後、自転車やバイク、車の運転はできません。徒歩の来院か、どなたかの付き添い、お迎えの手配が必要です。

  • ポリープ切除を行った場合、出血予防のため1週間は激しい運動・飲酒・遠方への旅行などは控えてください。

  • 組織生検を行った場合、出血予防のため当日の飲酒は禁止です。激しい運動やサウナ、長時間の入浴も控えていただき、軽いシャワーなどでお済ませください。

  • ポリープ切除を行わなければ検査後の食事制限はありませんが、当日はなるべく消化の良い物をとるようにしてください。