CSP(Cold Snea Polypectmy)ポリペクトミー
ポリープに金属性の輪をかけて締め付け、そこに高周波電流を流して切除することをポリペクトミーといいます。これだと、血管があっても電気で焼灼することができますが、焼灼した部分は火傷となり、1〜2日経つと傷口が広がってしまい、再出血のリスクとなります。そこで考えられたのが、さらに細い金属製の輪で電気を通さずそのまま物理的に切除するCSPという方法です。この方法では血管があるとその場で出血しますが、出血した場合はクリップで止血します。そこで止血できれば、火傷がないため再出血のリスクは限りなく低くなるため、日帰りでの治療が可能です。当院ではCSPでのポリープ切除を行っており、より安心して治療を受けていただけます。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
より大きなポリープや、癌の成分が含まれている可能性のあるような病変に用いられる方法です。粘膜の下に生理食塩水などの薬液を注入してポリープ全体を持ち上げ、そこにスネアをかけて切除します。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
さらに大きな病変(20mm以上)や、完全に癌が疑われるがごく早期である病変などに用いられる方法です。粘膜の下に生理食塩水などの薬液を注入し、ポリープのできている粘膜を持ち上げたうえで専用の電気メスで周辺の粘膜を切開し、病変を少しずつ剥離して切除します。この方法だと時間はかかりますが、粘膜の一番深くの層まで切除することができるため、リンパ節や血管への転移の有無や、軽度の浸潤癌であれば癌でも完治させることもできます。
※こうした内視鏡手術で、ほとんどのケースでポリープを完全切除できますが、進行の度合いや既往歴などによっては、開腹手術になることもあります。